文化審議会著作権分科会政策小委員会 「アニメビジネスと製作委員会」資料内にNAFCAのアニメ業界実態調査の結果が一部引用されていましたが、非常に偏った引用の仕方であると考えています。
事実としてアニメ業界で年収1000万円以上であると回答した人は11%いましたが、職種や年齢による偏りも大きく、一方で全体の約38%が月収20万円以下と年収が多いとは言えない結果となっています。
NAFCAのデータを引用するなら、情報が偏って伝わらないように他の年収層に関する部分も同一スライド内で引用することが大切であると考えます。
以下NAFCAのレポートから該当箇所を引用いたします。
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全体の37.7%がアニメ関係からの仕事が月収20万円以下、つまり年収240万円以下であると回答しています。
年齢別では20代の13%が月収10万円未満、67%が20万円未満と回答しており、年齢が上がるにつれて年収が上がっている様子が見えますが(図7)、日本の年代別平均年収と比べるとどの年齢層でも明らかに低調であることがわかります。
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アンケートに関するレポート全文はこちらをご確認ください。
「第1回 アニメ業界の働き方に関するアンケート 結果レポート」
https://nafca.jp/survey02/