望月ほくと&影マル
望月ほくと
小学生。友達にはもっちと呼ばれている。先祖代々忍法使いの家系。
家臣犬の影マルがアニメーターになりたいというので手伝っている。
忍法でときどき大人に変身してアニメの制作会社や声優事務所に潜り込んで情報収集している。
影マル
アニメーターになりたいらしいが犬なので困っている。
ほくとの忍法で人間になってアニメを描いたりするらしい。
声優にも興味があるが、語尾にワンがついてしまうので困っている。
我孫子 コトコ
我孫子コトコ
影マルが大好きなアニメ
『世紀末高校生列伝』の主人公。
16歳。
戦う女子高生…
以外のことはまだ謎。
NAFCAオリジナルキャラクター
望月ほくと & 忍者犬・影マル
我孫子コトコ
キャラクターデザイン:馬越嘉彦(望月ほくと & 忍者犬・影マル)、小池智史(我孫子コトコ)
色彩設計:辻田邦夫
衣装デザイン:NaSka
各種資料のダウンロードはこちらから!
皆さまからのファンアートもお待ちしています!
馬越さん✖️辻田さん
オリジナルキャラクター作成についての対談
――NAFCAのイメージキャラクターであるほくとをデザインされた時のことを教えてください。
馬越:
まず最初にNAFCAの設立趣旨についてお話をいただきました。
併せてアニメ業界の道しるべとしての「羅針盤」「星(北極星)」「地図」、海外への訴求も考慮した「忍者」、日本のアニメのイメージとしての「魔法少女」といったキャラクターのモチーフや、親子世代に親しまれるキッズアニメのイメージというコンセプトなども共有していただきました。また、会議の場に衣装デザイナーのなすかさんも同席されていて、衣装のデザインイメージをまとめてくださったのは助かりました。
馬越:
ほくとはNAFCAの動画検定などに使われることがあり得るキャラクターでしたので、なるべくシンプルでほどほどの線数になるようにしました。
動画としては本当は頭のデザインは左右対称だった方が描きやすいのですが、ここはちょっと自分を出しちゃった(笑)。
でも角度によって表情を隠したりシルエットを変えたりもできるので、これを上手く活かした見せ方もしてくれるかな、ということも考えたりしています。
――影マルのデザインについてはどのような工夫をされましたか?
馬越:
影マルは、最近柴犬にハマっていて毎日動画を見ているのもあって、あまり悩んで描いたキャラクターではないですね(笑)。
こちらも動画を描く際に立体として把握しやすいように角度をつけた絵を多めに用意しました。本来なら表情集も喜怒哀楽など多数用意するのですが、犬ですしあまり表情をつけたくないキャラクターでもあったので、今回用意したので最大くらいかな、と個人的には思います。
でもそれも描く人次第で、どう料理してもらってもいいですね。
――ほくとの色彩設計について、どのような点に留意されましたか?
辻田:
ほくとはなすかさんの衣装原案をベースに、どういう色の配置だと収まりがいいのかを考えて仕上げました。ポイントとして髪の毛と腰のリボンは赤系、他は青系にまとめ、印象がとっちらからないようにしました。
靴の色も基本的には体と同じ配色バランスなのですが、赤だけは実はリボンよりも少し暗めの色にしています。ソックスの色と併せて暗めにすることで、自然と目が上半身に行きやすくなるようにしています。
また、ソックスは浴衣の色と少し変えることで、動きや立体感を出せるように、という意図もあります。
馬越:
あと、まつ毛が紫色なんですよね。
辻田:
そう、目元が際立つかなと思って。浴衣の主線が青だから紫だとバランスも崩れないし、目元が重たくならなくていいでしょ?
普通ここは黒なんだけど、みんな黒じゃなくてもいいかな、とも思うんだよね(笑)。
馬越:
これは俺、すごくありがたいなと思いました。ほくとはオファーの段階で「『どれみ』っぽいイメージで!」というのがあったんですが、『どれみ』ではまつ毛の太さはエンピツの線の太さくらいで厚みはほぼないんです。
ほくとは頭身も『どれみ』よりは少し高くして差別化していたんですが、眉も『ヒロアカ』(『僕のヒーローアカデミア』)のように厚めにしていて、そこを塗りで表現できるポイントにしてもらえたのはすごくよかったです。
辻田:
眉や主線の色は、『プリキュア』というか東映(アニメーション)っぽくなりすぎないように、という意図はあったかな。
ほくとは全体的にすんなりいけたし、結果いい感じになったなあと若干自画自賛しています(笑)。
――影マルの色彩設計は難航したんでしょうか?
辻田:
影マルは元々この色じゃなかったんですよ。
馬越:
俺、ここだけ何か言いましたよね(笑)。
辻田:
そう。元は忍者服が黄色だったんだよね。ほくとと同じ方向性でいいのか知りたくて、いわば観測気球としてそういう球を投げてみた。顔、というか地毛の色もリアル寄りのもうちょっと落ち着いた感じの色にしてたと思う。
馬越:
「こんがりパンの色」って感じでしたね。そこからオレンジ寄りに調整していただきました。服の色についてはNAFCAさんの方から「ほくとと仲間っぽいのがいいです」というオーダーがありましたね。
辻田:
そうそう、それでほくとと統一したんだった。影マルの地毛の色もグラデーション的に何パターンか出してその中から選んでもらいました。結局一番明るいオレンジっぽい色にしたんだっけね。
こんな感じで、最初から「これだ!」と決め打ちにしないで、まず出してみてみんなに否定してもらって、なるほどみんなはそう考えてるんだ、ということで整理してまた投げ返す。
僕一人の考えで作るより、そんなキャッチボールの中でいろんな意見を出してもらって作り上げていく方がいいんじゃないかなと僕は考えてます。自分一人の作りたいものを追求するようなものづくりと違って、僕らは業務としてみんなで一つの作品を完成させるために必要なものを作っているわけだからね。