アニメータースキル検定

アニメータースキル検定とは?

アニメータースキル検定、略して「アニ検」は、アニメーターの仕事の中でも主に“動画“という最も基本となるセクションに必要な技術と知識をレベルごとに測る検定です。

アニメ産業全体、アニメ業界を志す若者の未来のための人材育成のひとつです。沢山の方の受検をお待ちしています!

 

 

アニメータースキル検定を実施する背景

アニメ業界は長年、先輩から受け継がれてきた口伝をもとに技術を継承してきました。
しかしながら、昨今の制作本数の急激な上昇にともない、口伝を絶たれ、先輩から教えを乞うことのできない若いアニメーターが後を立ちません。

人手不足のために、本来ならベテランが担当すべき工程を新人に作業させている状況が続き、その結果クオリティが下がり、修正のためにスケジュールが遅れ、放映が落ちるという最悪の悪循環から抜けだせないまま時間だけが経ってしまいました。

このままでは、今までアニメ業界を支えてきたベテラン層の引退と共に、日本のアニメ全体のクオリティの低下、最悪の場合はアニメを作れなくなることにも繋がってしまいます。

この危機的状況を食い止め、商業アニメの基礎を学びたいと願うアニメ業界志望者、そして低賃金にならざるを得ない技術不足のアニメーターたちの再教育の場として、株式会社たくらんけ様や同じ危機感をもつベテランアニメーター有志と共に“アニメータースキル検定“を実施します。

※検定内容の詳細は変更になる場合があります。

 

アニ検の受検の流れ

  1. 本サイトにて受検日と場所を確認し、申し込みをする
  2. 受検票、筆記用具、その他必要な物を持って会場へ
    ※当日は5〜8時間程度の長丁場!飲食物などの準備もお忘れなく!
  3. 会場にて申し込み級の検定を受検。トレス台を使って紙と鉛筆で描いていただきます!
  4. 全ての用紙を回収・採点審査
  5. 審査終了後、受検者の元へチェックが入った用紙を結果通知と共に返却

合格すればぜひ次の級へ!
不合格だった方はチェックを元に練習して再チャレンジしてください!

 

用語の解説

アニメーターが仕事でよく使う道具や用語を解説します!

【タップ】
紙を束ねて、ずれないようにします。
タップで固定すると、パラパラ漫画のように動きが確認しやすくなります。
いろんな種類があるけど、最初は安いものを選んで大丈夫ですよ。

【机(トレス台)】
A3サイズが一番使いやすいけど、小さいのでも大丈夫です。
今回の検定で使う紙はA4サイズなので、それより大きいものを選びましょう。
最近はLEDライトの薄くて軽いものもあります。

【消しゴム】
大きい範囲を消すときに使います。
ラフ(下書き)の時によくつかうかな?
「MONO」や「エアイン」などがよく使われますが、基本的にはどれを使っても大丈夫です。

【色鉛筆】
線画に使うときは、基本的には赤と青の2色があれば大丈夫です。
どの色鉛筆を使えばいいか分からない人は、三菱鉛筆の消せる色鉛筆「ユニ アーテレーズカラー」の「343ブルー」と「312ジェラニウム」を使ってみましょう。
裏の塗り分けには何色を使ってもOKですが、最低でも3色くらいはあると、仕上げの人が分かりやすくなります。

【鉛筆】
B~2Bがおすすめです。
筆圧の個人差や好みがありますので、色んなメーカーを試してみましょう。
トレス見本のようになるなら、どの鉛筆を使ってもOKです。
シャープペンシルは強弱や線の書き始め・書き終わりの加減が難しいので、使うのは控えましょう。
どの鉛筆を使えばいいか分からない人は、三菱鉛筆の2Bの「ユニ」か「ハイユニ」がおすすめですので使ってみましょう。

【電動鉛筆削り】
色んなメーカーがあるけど、アニメーターに多く使われてるのはデビカ製やナカバヤシ製などが多いです。

【字消し板】
はみだした線などをキレイに消すための道具です。
電動消しゴムが無くても、字消し板があればOKです。

【紙】
「動画用紙」のことです。
タップを使うときに固定するための「タップ穴」が空いてるものを使いましょう。
NAFCAで動画用紙も通販する予定ですので、近所のお店に売っていない場合は通販を利用して購入しましょう。

【電動消しゴム】
あったら便利なプロアイテムの一つ。
細かいところを消すのにとても便利です。
値段が高いので、初心者の人は字消し板を使えば大丈夫です。

【芯ホルダー】
あったら便利なプロアイテムの一つ。
太めの芯をホルダーで挟んで使用します。
芯だけを交換すればいいので、鉛筆と違って削ってもホルダーが短くならず持ちやすいです。
芯の先も尖りやすいので使いやすいです。