VISION
アニメに未来があることを
信じたい
商業アニメ成立から100年。関連産業の売り上げは3.5兆円を超え、国を象徴する文化として、世界を席巻するアニメは、人々の生き方にさえ影響を与え、心を豊かにするコンテンツです。
一方で制作現場は、夢を育むファクトリーとは程遠い、体力・気力の限界を“この仕事が好き”という作り手の思いで支えている状況であり、現場の疲弊は、破綻寸前といっても過言ではありません。
日本のアニメは、貧困を覚悟しなければ、飛び込めない場所であり続けるのでしょうか。
それが引き起こす人材の枯渇を、制作体制の海外依存で補い続けるのでしょうか。
働き方が世界的に変化し、雇用の不平等に厳しい目が注がれる中で、行政からメスが入るまで、この状態を放置するのでしょうか。
私たちNAFCAは、待遇改善のみを掲げる団体ではありません。経営側と制作側が互いの事情を理解し、責任を自覚し、それぞれの知恵で、蓄積した澱みを解消し、大きなゴールをめざす。そして国の文化戦略とも連携し、もっと高みをめざしていくための団体でありたいと考えます。
立場が違えども、この世界に関わる人すべてが、アニメを愛しているならば、きっと道は拓ける。そう信じています。
一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟