会見でいただいた質疑応答まとめ

【記者会見 質疑応答 要旨】

 

Q「職業会員の種別はどのような対象を想定しているか?」

A:アニメに関わっている方に自主申請いただいて、当会基準の審査をさせていただく形を取ります。具体的にはアニメのスタッフロールに名前がある方という想定。審査についてもそれを一つの基準とする予定です。

 

Q「すでに経営側への働きかけは行なっているのか?」

A:すでにあるアニメ関連の諸団体、日本動画協会さん、日本アニメーター・演出協会(JAniCA)さん、日本俳優連合さんとは協調していきたいと考えています。代表理事の植田は動画協会の元理事でもあります。
現在の理事長には趣旨をご理解いただいているし、引き続き必要な働きかけを行っていく予定です。
日本俳優連合にも理事で声優の2人(咲野、甲斐田)から趣旨説明に伺っております。今後は個別のスタジオやメーカーにも趣旨の理解と協力を求めていく予定です。
パイの奪い合いではなく、より大きな目標に向けて業界が一致して動いて行く第一歩となりたいと考えています。

 

Q「既存のアニメ団体との違いは?」

A:他の団体は職種ごとに参加資格が分かれていますが、NAFCAはその枠を取払ってあり、アニメーターやアニメ監督だけでなく声優も理事におりますし、会員としても加盟いただきたいと考えています。
また、クリエイターが中心の組織になるとは思いますが、企業側にも賛助会員として参加してもらいたいと考えています。
また、これまで交流のあまりなかったアニメーターと声優の提携を進めていきたいと思います。

 

Q「アニメの検定制度は初めての試みか?先行事例はあるのか?」

A:学校や会社ごとの試験は存在していましたが、基準を設けて広く対象者に対して検定を行うのは初の試みとなります。
ただしこれを権威的なものにするつもりはなく、ひとつの基準を設けることで新人研修の一助となりたい思いです。

 

Q「セル画・原画のアーカイブ事業について。先行のエイタック社との違いは?」

A:エイタック社には、提携し情報を共有してやっていこうと声をかけております。それぞれの持っている人脈、考え方でやっていきたいと思っています。
NAFCAではアニメーター検定においても、実際の原画を活用する予定です。
作画作業がデジタル化に向かっているなかにあっても、 アニメーターのキャリア初期に紙の原画で学ぶことは大切だと思っている現場の人間は多いと感じます。
中間素材や紙の原画などを大切にして、アーカイブしながら、人材育成にも活用していきたいと考えています。
またそれだけでなくもちろんファンの方にも実物を見てほしいし、子どもには触ってみてほしいと思っています。