『人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針(案)』に対する意見

内閣府より募集がありました「人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針(案)」に対して、NAFCAより提出したパブリックコメントを公開します。

概要や意見募集対象などはこちらから

人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針(案)に関する御意見の募集について

※リンク先「命令などの案」の「人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針(案)」PDFを参照してください

【総論】

骨子案から本指針案が示される過程で、学習データの出所に関する透明性の強化、生成物の識別可能性に関する技術的取組、ステークホルダー関与の明確化などが追加された点を歓迎いたします。

これらは、私たちNAFCAが骨子段階のパブリックコメントで求めていた内容とも一致するものです。

一方、本指針案には、創作者や出演者の保護に不可欠な論点が十分に盛り込まれていない印象を受けております。

文化産業特有のリスクに十分配慮した新たな「人工知能関連技術の研究開発及び活用の適正性確保に関する指針」が提示されることを望みます。

なお、骨子段階のパブリックコメントで求めたにもかかわらず反映されなかった事項については、依然として不可欠な論点であると認識しております。

今後の検討過程で改めて反映されることを強く求め続けるものです。

3【国及び地方公共団体が特に取り組むべき事項】

公が率先してAIを利用するよりも先に、著作物・肖像・声を学習に利用されない権利(オプトアウト権)の明確化、人間の人格的利益(名誉・肖像・心理的安全・認知的自由)の保護が優先されるべきではないでしょうか。

万全のリスク対策や透明性の確保を徹底した上で、国民への適切な啓発を進めることこそ、公の果たすべき役割であると考えます。

著作権法第30条の4を維持したままAI利活用が「推進」されることが、創作者の権利侵害や創作機会の喪失、文化的多様性の毀損につながるという懸念を払拭してください。

指針案で示された理念がさらに発展し、人間中心のAI社会の実現に資する指針が示されることを強く期待いたします。