一般社団法人 日本アニメフィルム文化連盟(以下「NAFCA」)は、第2回「アニメ業界実態調査」を4月30日から開始いたします。アニメ業界における各セクションの育成実態を把握するため、業界初となる(※1)職種別での技術継承に関する調査を行います。
2023年から2024年にかけて実施した前回の調査では、アニメ業界従事者を対象として「アニメ業界の働き方に関するアンケート」を行い、業界の実態を調査しました。結果については2024年3月27日のレポートにまとめておりますが、(※2)この調査では労働時間や収入といったことだけでなく、アニメ業界で仕事をしていく上で必要な知識・技術の継承がうまく行われなくなっているという現状が見えてきました。
この結果を踏まえ、今回の第2回調査では「アニメ業界従事者の技術継承について」をメインテーマに実施いたします。一口に「技術継承」といっても各セクションごとに事情が大きく異なるため、業界初の試みとして職種別での調査を行うことにいたしました。
長年、アニメ業界での育成は現場任せで、確立されたシステムはありませんでした。
そんな中で、これまではどのようにして優秀な人材が育成されてきたのでしょうか。
極度の人手不足に陥っているアニメ業界において、様々な人材育成の手法のヒントをこのアンケートで得られたらと思っております。クオリティの高い日本のアニメを継続的に生み出していくためにも、業界の皆さまの声が必要です。調査へのご協力をお願いいたします。
また、前回に引き続き、東京大学先端科学技術研究センター特別研究員(RPD)であり公認心理士の青木瑛佳さん、中央大学理工学部准教授の竹内文乃さん、ならびに株式会社七夕研究所など統計調査のプロフェッショナルの皆さまにご協力いただきました。
これにより、幅広い年代・経験を持つ関係者が関わるアニメ業界において、技術継承の現状と問題点を明らかにするための調査を作成することができました。皆さまの経験則をデータとして可視化し、持続性のある業界を実現するためにも、この調査が必要だと確信しています。
前回の調査結果は、様々な活動において業界の実態を正確に伝える一助となり、多くのメディアにも取り上げられました。今回の調査においても、皆さまのご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
(※1)NAFCA調べ
(※2)第1回「NAFCAアニメ業界実態調査」結果レポート:https://nafca.jp/survey02/
【調査概要】
・調査期間:2025年4月30日〜2025年5月31日(予定)
・調査主体:一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)
・調査対象:NAFCA会員のうちアニメ業界従事者
・調査方法:Webアンケートツールを用いたオンライン調査
・協 力:青木瑛佳(東京大学先端科学技術研究センター特別研究員‐RPD、公認心理士)、竹内文乃(中央大学理工学部准教授)、株式会社七夕研究所
【その他】
「なぜ、血液型や誕生日を回答する必要があるのですか?」とのご質問をいただくことがあります。
本調査では、NAFCA会員の皆さまの匿名性の確保を最優先に設計を行っております。
そのため、メールアドレスや会員番号といった個人を直接特定できる情報の使用を避けることにしました。
代わりに、血液型・誕生日・性別の3項目を組み合わせることで、匿名性を保ちながら、同一人物による回答の照合が可能となる方式を採用しています。
この設計は、前回(第1回)の調査と今回の調査を連続的に分析する目的によるものであり、個人を特定するものではありません。
個人情報の取得は一切行わず、プライバシー保護に最大限配慮しております。
個人が特定されることのない形で、かつ調査結果の分析精度を高めるための措置として、どうかご理解を頂きますようよろしくお願いいたします。